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興洋建設のよもやま話~part22~

皆さんこんにちは!
興洋建設の更新担当の中西です。

 

さて今回は

~アスファルト温度管理の科学

 

アスファルトは生きている。
温度によって“性格”が変わる、まるで生き物のような素材です。

11月の施工では、朝の気温が10℃を切る日も多くなり、
温度管理を誤ると密着不良や早期剥離を引き起こします。


️ 1)アスファルト合材の適正温度

作業工程 適温範囲(℃) 注意点
プラント出荷時 160〜170 冷えすぎると流動性低下
敷きならし時 140〜150 フィニッシャー設定温度を確認
転圧開始 130前後 初転圧は迅速に!
最終転圧 90〜100 温度ムラが出ないよう均一転圧

➡️ 冬場は「冷えるスピード」が想像以上に速いため、
合材車の到着→敷き均し→転圧までの流れを秒単位で設計します。


2)11月の施工で失敗しやすい“温度ロス”とは

  • 長距離搬送(車両内温度降下)

  • フィニッシャー待機による冷却

  • 転圧機待ちで冷却

これらを防ぐには、
ダンプカバー必須+搬送距離10km以内を意識。
必要に応じて**再加熱装置(赤外線ヒーター)**を併用します。


3)転圧とローラーのコツ

寒い時期ほど“早く・均一に”。
温度が落ちる前に初転圧を完了するチームワークが重要です。

また、ローラーの加圧も温度に合わせて微調整。
→ 温度が低いと材料が固く、圧力が足りないと密度不足になります。


4)低温補修用の材料活用

11月以降は、常温アスファルト合材補修パッチの需要が急増します。
特に小規模補修や夜間工事では、寒冷地用材料が重宝します。

常温材も「仮補修ではなく、次の春まで耐える品質」に進化しています。


5)データ管理で品質を守る

施工時温度をサーモカメラで記録し、
日報・写真に残しておくことで「品質保証」が強化されます。

温度記録がある現場は、官庁発注でも高評価を得やすい傾向です。


✅ まとめ

温度はアスファルトの命。
11月施工では、**“スピード+チーム連携+データ管理”**が最大の武器になります。
気温に負けない舗装技術で、冬を乗り越えましょう️

 

 

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