皆さんこんにちは!
興洋建設の更新担当の中西です。
さて今回は
~舗装の“冬支度”~
11月、朝晩の空気が一気に冷たくなり、現場では「冬支度」の声があがる時期です。
舗装工事業にとっても、冬の前準備=1年の品質を左右する大仕事。
今回は「凍結に強い舗装」をテーマに、11月に現場でやっておくべきポイントを整理します。
目次
舗装(特にアスファルト)は温度変化に敏感な素材です。
冬の低温では「収縮」、夏の高温では「膨張」を繰り返すため、
温度差が激しい冬場にひび割れや剥離が起きやすくなります。
また、**融雪剤や凍結防止剤(塩化カルシウム)**が表層を劣化させることも大きな原因。
11月は、こうした「冬の外敵」から舗装を守る対策月なのです。
冬前の定番作業といえば「クラックシール工」。
表層に細かなクラック(ひび)が入った状態を放置すると、
そこから水が入り込み、凍結→膨張→剥離→ポットホール化と連鎖します。
➡️ この段階での対応が“舗装寿命を3年延ばす”とも言われます。
使用するシーリング材も温度帯に合わせて選定。
寒冷地では低温でも柔軟性を保つタイプが有効です。
冬のトラブルで多いのが「溜まり水の凍結」。
アスファルト舗装はわずかな凹凸でも水が残りやすいため、
11月点検では排水勾配の確認が必須です。
レーザーレベルや水糸で再確認し、
低い部分(ポンド)には切削オーバーレイで修正。
小さな修正でも冬の安全性が大きく変わります。
気温が下がると、アスファルトフィニッシャーやローラーの油圧系も冷え固まりやすくなります。
・油圧オイルの粘度確認
・エンジン冷却水のLLC交換
・燃料タンクの水分抜き
これらを11月中に実施しておくことで、冬場の始動トラブルをゼロ化できます。
日没が早くなる11月は、作業時間の半分以上が“薄暮または夜間”になる地域もあります。
視認性確保のため、LED照明や反射材の点検・交換も重要です。
“光る安全”が、事故を減らす最大の武器。
舗装は“施工して終わり”ではなく、“守って育てる”仕事。
11月の点検・補修・機械整備を怠らない現場こそ、
来年の春に「いい舗装だな」と言われる現場になります。
冬が始まる前に、舗装も冬支度を。品質は準備で決まります。
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