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月別アーカイブ: 2025年11月

興洋建設のよもやま話~part24~

皆さんこんにちは!
興洋建設の更新担当の中西です。

 

さて今回は

~舗装機械のメンテと冬眠準備

 

舗装業における11月は、一年の終わり=機械の整備月
寒波前にしっかり点検しておくことで、翌春のスタートダッシュが変わります。


️ 1)フィニッシャーの整備ポイント

  • スクリードの水平・ヒーター動作確認

  • オーガ・コンベアの摩耗チェック

  • 油圧オイル・グリス補給

  • 燃料タンクの水分抜き

特に「燃料水分抜き」は忘れがちですが、
冬場に氷結して燃料ラインが詰まると始動不能トラブルの原因になります。


2)ローラー・タイヤローラー点検

  • タイヤの亀裂・空気圧

  • バイブレーション機構の作動確認

  • 軸受け・ベアリングのグリスアップ

  • バッテリー電圧チェック

11月にバッテリーを交換しておけば、翌春のトラブルがほぼゼロになります


3)寒冷対策

  • 冷却水を**ロングライフクーラント(−40℃対応)**に交換

  • エアドレン抜きで水分除去

  • 凍結防止用カバーを装着

寒さを“敵”にせず、“想定内”にする。それがプロの段取り。


4)整備記録と予防保全

整備は「やった」で終わりではなく、「残す」が重要。
写真+日付+作業者記録で残すことで、翌年のメンテ効率が格段に上がります。


✅ まとめ

11月整備は「冬眠準備」であり「次年度の品質投資」。
機械を大事にする会社は、結果的に事故率もクレーム率も低い
整備=安全=利益。現場の命を守るのは、日々の点検です️✨

 

 

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興洋建設のよもやま話~part23~

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興洋建設の更新担当の中西です。

 

さて今回は

~舗装現場の安全対策

 

11月は日没が早く、霧・雨・風など気象条件が急変する季節。
舗装現場では視界・滑り・作業者動線など、安全管理の難易度が最も上がる時期です。


⚠️ 1)薄暮事故を防ぐ「照度管理」

・LED投光器を作業範囲全体に3〜4m間隔で設置。
・特にローラー・フィニッシャー周囲は影を作らない配置が鉄則。
・反射チョッキ・LEDアームバンド・安全ヘルメット点灯を義務化。

「見える化」が“命を守る第一歩”。


2)バック事故ゼロへの挑戦

舗装現場では、ダンプ・ローラー・重機が頻繁に後進します。
後方死角を無くすために:

  • バックカメラ・センサーの作動確認

  • 誘導員は声+ライト+ジェスチャーで伝達

  • 夜間は反射板・発光ベストで“動く光”を演出


️ 3)KY・TBMの徹底

11月のKY(危険予知)活動テーマ例:

  • 夜間照明の死角

  • 足元スリップ

  • 騒音下での合図伝達ミス

朝礼10分でも、「前日のヒヤリ」を共有するだけで事故は減ります。


4)凍結・滑走事故防止

早朝の路面は見た目が乾いていても、実はブラックアイスバーン状態のことも。
通勤車両・重機搬入時はスリップ防止の砂撒きを徹底しましょう。


✅ まとめ

秋の現場は“安全+照明+声掛け”の三位一体が鍵。
小さな油断が、大きな事故を生む季節だからこそ、
チームで守る安全文化を根付かせましょう。

光るヘルメットと大きな声。それが11月の最強装備です

 

 

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興洋建設のよもやま話~part22~

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さて今回は

~アスファルト温度管理の科学

 

アスファルトは生きている。
温度によって“性格”が変わる、まるで生き物のような素材です。

11月の施工では、朝の気温が10℃を切る日も多くなり、
温度管理を誤ると密着不良や早期剥離を引き起こします。


️ 1)アスファルト合材の適正温度

作業工程 適温範囲(℃) 注意点
プラント出荷時 160〜170 冷えすぎると流動性低下
敷きならし時 140〜150 フィニッシャー設定温度を確認
転圧開始 130前後 初転圧は迅速に!
最終転圧 90〜100 温度ムラが出ないよう均一転圧

➡️ 冬場は「冷えるスピード」が想像以上に速いため、
合材車の到着→敷き均し→転圧までの流れを秒単位で設計します。


2)11月の施工で失敗しやすい“温度ロス”とは

  • 長距離搬送(車両内温度降下)

  • フィニッシャー待機による冷却

  • 転圧機待ちで冷却

これらを防ぐには、
ダンプカバー必須+搬送距離10km以内を意識。
必要に応じて**再加熱装置(赤外線ヒーター)**を併用します。


3)転圧とローラーのコツ

寒い時期ほど“早く・均一に”。
温度が落ちる前に初転圧を完了するチームワークが重要です。

また、ローラーの加圧も温度に合わせて微調整。
→ 温度が低いと材料が固く、圧力が足りないと密度不足になります。


4)低温補修用の材料活用

11月以降は、常温アスファルト合材補修パッチの需要が急増します。
特に小規模補修や夜間工事では、寒冷地用材料が重宝します。

常温材も「仮補修ではなく、次の春まで耐える品質」に進化しています。


5)データ管理で品質を守る

施工時温度をサーモカメラで記録し、
日報・写真に残しておくことで「品質保証」が強化されます。

温度記録がある現場は、官庁発注でも高評価を得やすい傾向です。


✅ まとめ

温度はアスファルトの命。
11月施工では、**“スピード+チーム連携+データ管理”**が最大の武器になります。
気温に負けない舗装技術で、冬を乗り越えましょう️

 

 

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興洋建設のよもやま話~part21~

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さて今回は

~舗装の“冬支度”

 

11月、朝晩の空気が一気に冷たくなり、現場では「冬支度」の声があがる時期です。
舗装工事業にとっても、冬の前準備=1年の品質を左右する大仕事
今回は「凍結に強い舗装」をテーマに、11月に現場でやっておくべきポイントを整理します。


1)なぜ冬が舗装に厳しいのか?

舗装(特にアスファルト)は温度変化に敏感な素材です。
冬の低温では「収縮」、夏の高温では「膨張」を繰り返すため、
温度差が激しい冬場にひび割れや剥離が起きやすくなります。

また、**融雪剤や凍結防止剤(塩化カルシウム)**が表層を劣化させることも大きな原因。
11月は、こうした「冬の外敵」から舗装を守る対策月なのです。


2)表層保護とひび割れ補修

冬前の定番作業といえば「クラックシール工」。
表層に細かなクラック(ひび)が入った状態を放置すると、
そこから水が入り込み、凍結→膨張→剥離→ポットホール化と連鎖します。

➡️ この段階での対応が“舗装寿命を3年延ばす”とも言われます。

使用するシーリング材も温度帯に合わせて選定。
寒冷地では低温でも柔軟性を保つタイプが有効です。


3)排水・勾配の見直し

冬のトラブルで多いのが「溜まり水の凍結」。
アスファルト舗装はわずかな凹凸でも水が残りやすいため、
11月点検では排水勾配の確認が必須です。

レーザーレベルや水糸で再確認し、
低い部分(ポンド)には切削オーバーレイで修正。
小さな修正でも冬の安全性が大きく変わります。


4)舗装機械の“冬眠準備”

気温が下がると、アスファルトフィニッシャーやローラーの油圧系も冷え固まりやすくなります。
・油圧オイルの粘度確認
・エンジン冷却水のLLC交換
・燃料タンクの水分抜き

これらを11月中に実施しておくことで、冬場の始動トラブルをゼロ化できます。


5)安全標識と夜間照明

日没が早くなる11月は、作業時間の半分以上が“薄暮または夜間”になる地域もあります。
視認性確保のため、LED照明や反射材の点検・交換も重要です。

“光る安全”が、事故を減らす最大の武器。


✅ まとめ

舗装は“施工して終わり”ではなく、“守って育てる”仕事。
11月の点検・補修・機械整備を怠らない現場こそ、
来年の春に「いい舗装だな」と言われる現場になります。

冬が始まる前に、舗装も冬支度を。品質は準備で決まります。

 

 

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